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昨日のパシフィックフィルの定演はフランス音楽のプログラム。 前半のドビュッシーは線が太く繊細さ(アンニュイさ)は無いが、神経質でない所に好感を持てた。特に牧神はその点でユニーク。まるでヴラマンクの絵画のような濃い色彩であり、「海」も弦のうねりがダイナミックで北斎を想起させる。
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後半はサン=サーンスのVnconを髙木凜々子が弾いた。冒頭から力のこもった緊張力のある弾きぶりで、シッカリと音楽を把持している。2楽章の緩やかな曲調は女性らしい優しさに溢れていて、この曲の魅力を良く表現できている。終楽章は一転してリズミックな進行の中に華やかさと儚さが同居していて見事。