ポスト

『姫君を喰う話』/宇能鴻一郎 ちくま文庫から出ているアンソロジーにて表題作を読んだとき、官能とグロテスクが異様に混じりあった文章に酷く動揺して鳥肌が収まらなかったのを思い出す。美しいものを美しく、汚いものを汚く描写することだってもちろん技術が必要だが、汚いものを美しく、あるいは

メニューを開く

みんなのコメント

メニューを開く

その逆を描写しきってしまう才能には感服せざるを得ない。紙からさえも匂い立つエロスに鈍器で殴られたような衝撃を受けること必至なので、ぜひ一度この世界に触れてほしいと思う一方、これを薦めることにより自分の変態性を晒すような気がして躊躇する。解説の「神殺し」のくだりがとても良かった。

人気ポスト

もっと見る
Yahoo!リアルタイム検索アプリ