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明日香村岡にある「酒船石」は『菅笠日記』には「やがてさかぶねといふとかや」と記されます。岡寺から酒船石までの距離は 1 キロ以上ありますが、宣長が酒船石を見たのは、岡寺から岡の里へ帰り、三四町ばかり北へ行ってから一丁登った野中です。次に飛鳥寺、入鹿首塚の順路は今の地図と一致します。
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「此寺のあたりの田のあぜに。入鹿が塚とて五輪なる石。なからばうづもれてたてり。されどさはかりふるき物とはみえず。」飛鳥寺の辺りの田のあぜにある入鹿が塚について、さほど古いものには見えないと宣長は書いています。それはそうだと思います。置かれてからまだ 26 年も経っていないはずです。
