ポスト
小学生の頃、父がいない連休に母が奮起、弟子と姉と母で自転車旅行をした。 とにかく川の土手道を下流に下り、海まで行こうと。 しかし海までは80キロ以上あり、自転車で女子ども三人でたどり着けるわけもなく、 とうとう日が暮れ、萎びた旅館に1泊。 その時母が本屋に寄ってくれて、
メニューを開くみんなのコメント
メニューを開く
買ってもらったのが「グリックの冒険」 動物園生まれの一匹のリスが、母の故郷の「北の森」まで帰ろうとする話。 萎びた旅館のボロ部屋に煎餅布団を並べ、母、姉、弟子、ゴロゴロしながらそれぞれ好きな本を読みふけった。 「グリックの冒険」は名作だった。 海まではたどりつけなかった。