ポスト
勝はデの手を引いて講義室から出ようとする。「お、おい、どうしたんだよ急に…」狼狽えるモブに話しかけられ、ぴたりと足を止める。「テメェらみてえなクズには反吐が出る」勝が冷え切った目でモブを見た。「カワイソーな奴らだな。そうやって一生、生きてくんだろ？」…救いようのねえクズ共が。
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勝はデの手首ではなく、手を掴む。それから指を絡めて握り直した。「行くぞ、出i久」「あ、…」講義室は静寂に包まれる。次の講義が始まるまで誰一人として口を開けず、その場で呆然としていた。 人の少ない講義棟の裏にきたところで「かっiちゃん」と手を引っ張られる。立ち止まり、勝は言った。
