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「異人たち」鑑賞。浅茅が宿的。昔住んでいた家に死んだはずの家族が住んでいるという日本的な発想で紡がれた物語を英国を舞台に翻案したもの。両親との理解のために必要な時間を送れたと思えば、幸せな主人公。ハリーが実は死んでいたというのは意外だが、その部屋を主人公が訪れて邂逅するのは納得。
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主人公も死んでいるという解釈もあるようだが、異人たちの死を受け止めて新たな生(性)を歩むと捉え、彼は生者であると考えておきたい。浅茅が宿がそうであったように、愛する人たちの死をどう受け止めて生かすかという問題。ハリーは主人公に拒絶され、それを苦に死んだとすれば何とも…ではあるが。