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それで、彼のことを心おきなく私に話せるのであってみれば、私と膝をまじえるのが彼女にたのしいのは当然のことだった。 そこで彼女はやってきた。 私は彼女にあった。 ちょうど対象をもたない恋に私が酔っているときである。 『告白録』ルソー/井上究一郎訳

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安西大樹(あんざいまさき)@merginalman

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この陶酔が私の目を眩惑し、対象が彼女のうえにきまり、私は自分のジュリーをウードト夫人のなかに見た。 たちまち私はウードト夫人しか目にはいらなくなった。 しかも、日ごろ私の心の偶像を自分でかざってきたあの完璧性をことごとく身にそなえた夫人である。 『告白録』ルソー/井上究一郎訳

安西大樹(あんざいまさき)@merginalman

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