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彼女が口をきく、たちまち私は感動する。 相手と同じような感情をいだくときは、相手のその感情に関心をもっいるだけだ、と自分には思いこむが、それで、徐々に毒杯をあおっているのだった。 『告白録』ルソー/井上究一郎訳

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安西大樹(あんざいまさき)@merginalman

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そしてまだ、そのあまさだけしか感じられないのだった。 結局、私も気づかず、彼女も気づかないあいだに、彼女は、その恋人にむかっていっているつもりのすべてを、彼女自身にむかって私にいわせるような気持へと、私をそそったのだ。 ああ! 『告白録』ルソー/井上究一郎訳

安西大樹(あんざいまさき)@merginalman

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