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石室の中から聞こえる鈴の音が非現実的な世界へと導いた。あの時、石室を開かないという選択肢はあったのだろうか。もし、免色がいなければ物理的に開ける事は出来なかった。ただ私は、人生経験も長く論理的思考の出来る免色にその答えを求めた。尤も鈴の音が鳴っている限り、私は石室を開けただろう。

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Kyiv Kalashnikov@kiyuu_channel

客観的な事実では、私と免色の境遇は似ても似つかない。勿論、私はゆずとむろを愛している事に変わりはない。その為にも私は此処に来た。そして、私が私である事を証明しなければならない。気がつくと、すっかりと日が暮れていて私の身体は暗闇に包まれていた。私は祠の裏のあの石室の事を思い出した。

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