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春の冷たい雨の一日。 数年前に逝った愛犬は、こんな雨の後に散歩に連れ出すと、濡れた未舗装の道でも平気で座り込み、後ろ脚で顔を掻いた。 足についた泥で、たちまち汚れた顔が可愛かった。牝だけど、わんぱくな顔で可愛かったのを、雨を眺めて思い出した。 人魚歳時記 卯月二四日

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椿野人魚 【140字の物語】【140字の雑記】@Tubakiningyo140

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