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届いてはいなかった。私は石室の底を確認する為に此処に来た訳ではない。鈴を振る騎士団長がいるとも思っていない。鈴が鳴っていたかという事も如何でもいい事だった。ただ私は、私自身への告解を形にする神義の様なものが必要だった。それはこの石室に入り、そして心が安定したら此処から出る。そう、

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Kyiv Kalashnikov@kiyuu_channel

ブルーシートが被され、固く杭が打ち込まれていた。そう、その鈴の音とは、いくら偽りを正当化しようとも石室を開けない限り心の中で鳴り続けるのだ。私はその杭の一つ一つを時間をかけゆっくりと抜いていった。そして石室を覆っていたブルーシートを取り除いた。中を覗くと月の明かりは石室の底までは

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