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いや、もしかしたら自分を見失っていたのかもしれない。いずれにせよ、私が現実世界にいる事は確かだ。それに朝になれば免色がアトリエに来る。あの鈴を鳴らせば私が石室にいる事に免色は気づくだろう。私は石室の底にある鈴を手探りで探した。 「この鈴をお探しかね」 聞き覚えのある低い声だった。

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Kyiv Kalashnikov@kiyuu_channel

「離れない、こみに逢えるなら如何なってもいい」 その時、何かの力が身体を浮かせ、私を石室の中へと放り込んだ。気がつくと私は暗闇の世界にいた。地面についた手には土の感触があった。私は我に返り頭上を見上げた。そこには星空があった。一瞬の出来事であったが誤って石室に落下したのではない。

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