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『門葉記』巻第七十、冥道供の項面白い。正慶二年後二月十五日に「依大塔宮柿木事」によって相州禅門亭で明王院別当・前権僧正良斅に冥道供を修法させているけれど、「凡そ今度の御祈、関東止住の僧侶大小法数を尽くすと雖も験無きが如し。一天下大乱の上は、無力の次第なり。関東滅亡の時節時至者哉」

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頁(おおがい)@Notpoteo

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とある。幕府が滅ぶべき「時節」によって滅んだというのは『太平記』巻五「弁財天影向の事」にもみえる。弁財天に予言された時政から七代を過ぎ、九代目の高時が「不思議の振る舞い」をするのも滅亡の時節が到来したのかという記述。幕府があっけなく滅んだのは「時節」でしか説明できなかったのかも。

頁(おおがい)@Notpoteo

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