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「刑事さん。わたし、忙しいの。勉強も生徒会の仕事も──夕陽の代わりに図書委員会の仕事もしなくっちゃ。わたしね、止まっていられないのよ」  つばめがその返事に何を思ったのかは、莉乃にはわからなかったが、たしかに彼は微笑んで頭を下げた。  亡き親友の意思を継ぐ少女。立派な肩書だ。

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高柳総一郎@takayanagi0909

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肩書とは盾だ、と莉乃は考えている。通常であればそうとは見えない事柄も、肩書を負った人間のやることであれば是とされることがある。愚にもつかない政治家が不祥事を犯しても動きが鈍いのと同じだ。  ましてや、その源泉が同情というものであれば。 「わかったわ。それじゃま、お暇しようかしらね」

高柳総一郎@takayanagi0909

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