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『池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 Ⅱ-2 失踪者/カッサンドラ』カフカ/ヴォルフ 池内紀/中込啓子訳(河出書房新社 2009)始。「失踪者 DER VERSCHOLLENE」了。現実との境目のはっきりしない、決して終わることのない中途半端に悪夢な悪夢の連続。今新作として発表されたら一定層からdisられそう。

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TAHARA_Hiroaki_sapporo@booxbox

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『寺田寅彦全集 第十二巻 俳諧論 ほか』(岩波書店 1997)始。「連句雑俎」1931が連句のケミストリーについて考究していて面白かった。俳諧連句に関しては国粋主義者になってしまう(あの寺田寅彦が!)のも面白い。p12「これらの毛唐人どもが知っていたかどうか」という、らしからぬ一節にびっくり。

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