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奈良市宝来にある現在の「安康天皇陵」と、同市法蓮町の不退寺を結ぶ線は、上述のとおり、菅原東の菅原天満宮を通ります。一方『南三井家交通記録』の高邦と母によれば、安康天皇御塚は菅原村の菅原亟相（菅原道真）の生まれし所にあります。高邦一行はこの後、寶來山を右に見ながら南下して行きます。
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「繁りし山山 周り池也」の寶來山を右手に見ながらまっすぐ南下して、唐招提寺（招提寺）、薬師寺を参拝。郡山入口までの途中に「七條村大經師」があります。大経師とは「もと朝廷御用の職人で、経巻および巻物などを表装する経師の長」とあります。奈良市七条にそうした役所があったと考えられます。
