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イタリア王国のムッソリーニだって「統帥権」は握っておらず、 従って軍部へのファシズム思想浸透力には自ずから限界があったが、 別にそれ自体では困っていなかった 近衛文麿には、本気で軍部を引っ張る「やる気」が無かっただけ 好意的に言えば近衛は独裁者気質と程遠い「和の」政治家であった
メニューを開くしばしば、言われるのが、旧憲法では「第十一条 天皇は陸海軍を統帥す 第十二条 天皇は陸海軍の編制および常備兵額を定む」しかなく、政府はこれにタッチできない、という前提で「統帥権の問題は政府には全然発言権がなく」と近衛は言っている。果たしてそうだろうか
