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キヨが滝つぼの母親に向かって合掌した。それを真似て、ムギも小さな手を合わせる。 「ユクイミソ〜レ、アンマー……」 小さな声で呟いたキヨが、母親に背を向ける。オカマ仙人はロンロン婆に目礼すると、広場の出口に向かって歩き出した、幼い姉妹の後を追った。 「すまんかったのう、

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安来太郎@NK3HSU0tJNeLyUt

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わしが余計な事をしたばっかりに……」 幼い姉妹に話しかけるオカマ仙人の声が遠去かり、やがてニライカナイ滝の広場は静寂に包まれた。 「見事な芝居じゃったの」 2人きりになった滝つぼのほとりで、ロンロン婆が母親を見下ろして言った。 「何の事です?」 「知らはっくれんでもええ、

安来太郎@NK3HSU0tJNeLyUt

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