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団体であり、個々の演奏者もソリスト級の人達をそろえている。そんな彼等が小泉の指揮の下、音楽の中に深い意味や詩情を籠めることを脇に置いて、ひたすらにその技量を発揮して轟然とするような音量の「音」を生み出すとき、それは音楽というよりは凄い音を聴かされている感覚に陥る。

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それにくらべると、前半の『未完成』は素晴らしく、作品の中に籠められた途轍もない寂寥感が切々と伝わってきた。薄明の中で己の死と対峙して懊悩する繊細な精神の息遣いが高い品格を伴って伝わってきた。ほんとうになんと凄い作品だろうと思う。ただ、個人的には、現在の小泉であれば、

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