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内田吐夢「飢餓海峡」は、成瀬巳喜男「浮雲」と並んで「原作より好きな映画」なのだが、中でも今や実業家樽見となった男が必死にすがりついてくる女(左幸子)に圧倒されながらも「犬飼やおまへん」と首を絞めるシーンが異様に良かった。樽見の三國連太郎は汚れた犬飼の方が魅力的で、女はそれを思いだし
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たような激しさで攻めてくるのがもうたまらなくよいわけです。 ラストシーン、伴淳三郎の警部が手を合わせるところで手錠のまま三國さんが海に飛び込み(スクリューに巻き込まれてアウト)地蔵和讃が流れるのにもしびれたなあ。