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学生時代の友人で社会人になるまで続いたのは四人いた。そのうちの二人は今では結婚し、嫁や子供に夢中で、あまつさえ不倫相手にも夢中になり、私には一切構ってくれなくなった。 高校時代から今も続いている友人が残り二人。でも、一人は転勤で大阪にいて、もう一人はシフト制勤務で休みが合わない。
メニューを開く子供の頃にできた友達とはどんどん疎遠になる。 就職を機に遠方へ越した者もいれば、結婚して嫁や子供に時間を縛られて遊び歩くことができなくなった者もいれば、鬱になって引きこもりになったり、この世界から自ら旅立ってしまった者もいる。学生時代のような新たな出会いは無い。僕は永遠に孤独……
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そして、彼らもいずれ結婚すれば、私の相手などしなくなるのは、目に見えている。 ただ、「結婚は人生の墓場」とも言うのだから、既に結婚を迎えた彼らは「墓に入った」のだと、つまり、この世界には既に存在しないものとして諦めるしかない。だから、彼らに向けて鎮魂歌を詠み上げたる日々を過ごす。
