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#朝の連続ツイート小説 #異世界八景 #再放送 朱里はひやひやしながら、クロヒナギクに補助されて梯子をのぼった。王女は慣れた様子で、すいすいと屋根材のうえを歩き、腰かける。ふんわりしたドレスにかかとの高い靴を、すべるようにしずかに動かして。まるで、曲芸師か何かのよう。 pic.twitter.com/BtzvGEdGea
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「……この国の話をしましょうか。」 朱里が横にすわるのを待ってから、クラデはしずかに語りはじめた。 「『最初のとき』、私たちは、宇宙船に乗っていた。」 ほんの少し歌うように節をつくって。ちいさな子供に、語りきかせるように。