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今は初夏! 人の認識の目を新しくせよ。我々もまた自然と共に青々しくならうとしてゐる。古きくすぼつた家を捨てて、渡り鳥の如く自由になれよ。我々の過去の因襲から、いはれなき人倫から、既に廢つてしまつた眞理から、社會の愚かな習俗から、すべての朽ちはてた執着の繩を切らうぢやないか。 →

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朔太郎通信@Sakutaro1917

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→  青春よ! 我々もまた鳥のやうに飛ばうと思ふ。けれども聽け! だれがそこに隱れてゐるのか? 戸の影に居て、啄木鳥(きつつき)のやうに叩くものはたれ? ああ君は「反響(こだま)」か。老いたる幽靈よ! 認識の向うに去れ! 萩原朔太郎「初夏の歌」 『宿命』1939.

朔太郎通信@Sakutaro1917

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