ポスト
頂いたけれど、そのどれもに返歌をしなかった。噂に聞く呪いの王だと知っていたからだ。そんな恐ろしい方と契りを結ぶなど正気の沙汰ではない。だというのに、この男は、私をこの邸に連れ込んだ。そうして然も当然のような顔をして、恐怖で震え声すら出せない私に向かって笑うのだ。「我が妹背よ」と。
メニューを開く頂いたけれど、そのどれもに返歌をしなかった。噂に聞く呪いの王だと知っていたからだ。そんな恐ろしい方と契りを結ぶなど正気の沙汰ではない。だというのに、この男は、私をこの邸に連れ込んだ。そうして然も当然のような顔をして、恐怖で震え声すら出せない私に向かって笑うのだ。「我が妹背よ」と。
メニューを開く