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…音もなく後宮から抜け出す小さな人影を碧玉のような瞳が二対、見つめていた 侵略者達は日が暮れた砂漠で飲めや歌えやの大騒ぎをしていた。内通者から明日の朝、正妃が此処を明け渡すと聞いた。この城はもはや明日には自分達のものだ。金銀財宝も、美しい娘達も全て!

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るるるる 5/5 東6 ま23a@yyyy1uyyyy

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月がない夜は松明が無ければ隣の男の顔も分からない程だ。少年のように小柄な男は薄汚れて砂塗れの衣を着ているのに、どこか甘い香りが漂っていた。後宮の倉庫から盗み出した酒や干し肉を配り歩く男の背を眺めていると、甲高い音と野太い悲鳴が聞こえた。頭を撃ち抜かれた男が砂の上に転がっている

るるるる 5/5 東6 ま23a@yyyy1uyyyy

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