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月がない夜は松明が無ければ隣の男の顔も分からない程だ。少年のように小柄な男は薄汚れて砂塗れの衣を着ているのに、どこか甘い香りが漂っていた。後宮の倉庫から盗み出した酒や干し肉を配り歩く男の背を眺めていると、甲高い音と野太い悲鳴が聞こえた。頭を撃ち抜かれた男が砂の上に転がっている

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るるるる 5/5 東6 ま23a@yyyy1uyyyy

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「どこから…?!」「くそ、暗くて見えない…!」火が落とされた後宮は暗く、狙撃手も見えない。嘲笑うかのようにすぐそばの松明が撃ち抜かれ、男達がどよめく。そのうち誰かが胸を押さえて倒れ込んだ。酒を飲んでいた男だ。誰かが毒だと叫び、皆が手に持った盃に火がついたような勢いで投げ捨てた

るるるる 5/5 東6 ま23a@yyyy1uyyyy

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