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『胡堂百話』所収の「内村鑑三全集と今村均」は一読忘れ難い。戦争中、胡堂の家へ参謀本部の将校が訪れ、ラバウルの今村均司令官が、陣中で内村鑑三全集を読みたいから送れといって来たが、岩波書店、また本郷神田の本屋街にもない。そこへ金子少将が、野村胡堂氏が持っていると言う。まげてお譲りを。

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スローボート@nmh470530

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胡堂はお安い御用と返事をしたかったがその全集は昭和九年東大在学中に歿した一人息子一彦が死の間際まで愛読していた書き入れの残る遺品だ。結局は妻ハナと相談し、参謀本部の求めに応じ、全集を携えた飛行機がラバウルへと飛んだ。戦後、巣鴨拘置所の今村均から胡堂に手紙が届く。あとはご一読あれ。

スローボート@nmh470530

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