ポスト
「それでも、無理かなァ……」 「そんな事ねぇよ、金さえあれば何でも出来る」 「次の冬まで溶けない事なんて、できっこないよ」 「は、溶ける？」 「うん、俺は雪ん子だから。冬の訪れと共に目を覚まし春に溶けて眠りにつくんだ。それも今年でおしまい」 「じゃあ冷凍庫でもなんでも買う！」
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「どうしたの🥥くん。永遠の別れかもしれないけどさ、冬に思い出してくれたら良いんだよ。本来なら関わっちゃいけなかったんだ。俺の事は忘れて生きてよ」 そう言って🎍は手袋を脱いだ手で🥥の手を優しく握りこんだ。 手袋を履いてたのにひんやりと冷たい手は、人のそれとは違うと分からされた。
