帝国ホテル建設のために来日していたフランク・ロイド・ライトの下で、製図工として働いた田上義也が1936年（昭和11年）に設計した網走観光ホテル（山水閣ホテル）のスケッチである。写真では分かり難い周囲ロケーションや当時若き建築家であった田上義也氏の考え方・デザインコンセプトが伝わってくる pic.twitter.com/brywC1cy2X

1954年8月に天皇陛下が網走を訪問、山水閣ホテルに宿泊された。さらに1958年6月には皇太子殿下（上皇陛下）が網走を来訪し山水閣ホテルに宿泊された。名実共に網走を代表する名門ホテルであった。その後時代の変化に翻弄され今は何の痕跡も残っていない。

土浦亀城邸は東京都品川区に1935年（昭和10年）竣工した。田上義也が設計した網走観光ホテル（山水閣ホテル）は北海道網走市に1936年（昭和11年）竣工した。これらの初期のモダニズム建築は、外観からは鉄筋コンクリート構造のような印象を与えるが、実際には伝統的な木造建築技法が使われている。