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寝苦しい夏の夜、やけに高い風鈴の音が響いて涼やかさを感じるけれど、風に揺られて鳴っているにしては間隔がやけに一定で、おまけにこんなにこの音だけが澄んで響き渡るだろうかと疑問が浮かび、真夜中であるけれどどうせ寝付けやしないのだし、と夜中の散策に出る。音はまだ響いていて、

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音を追い掛けて街灯がぽつぽつと点いているだけの人気の無い夜道を歩く。チリーン、チリーン、と風に乗った音はやはり近所の風鈴の音とは思えぬ程に、やけに大きくはっきりと耳に届く。まるで直接耳元で鳴らされているかのような澄んだ音だ。それなのに、それが鳴っている方向がぼんやりと解る。

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