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ただ、1960 年代が今以上に保守的という意味しか持たないことは残念だ。公民権運動の話題が会話中では出てくるが、有色人種や移民について本書は向き合っていない。白人だけで物語が構築されている。何より、保守的な男性社会に対抗する女性の物語が、伝統的なアメリカンヒーローらしく描かれている。

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鄙のbouhito@bouhito

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それでも、男社会において男以上に女の敵となるミス・フラスクの葛藤や目醒めの描き方などが、物語の魅力を担保している。それに、崇高そうに見える研究所で過半を占めるのはボリウェイツ博士のような大して理知的でもなく打算で動くサラリーマン研究者だというのは、とてもリアリティがある。

鄙のbouhito@bouhito

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