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これもまた焼却されなかった遺稿ということになる。これを読んだくらいでガルシアマルケスのことをわかった気にならないよう、この一作をもってガルシアマルケスについて何か判断を下したりしないよう、それだけを決意してから読み進めたが、結果的にある判断を下すことは私に避けがたかった。

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AlphaesetO@AlphaesetO

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「ああ、この人は小説家だ」。それが私の下した判断だった。魔術的リアリズムだとかその種の大仰な概念とガルシアマルケスの名前はいまやわかちがたく結びついているが、そんなものは所詮きらびやかな意匠に過ぎず、この人はもっとずっとシンプルな意味でどうしようもなく小説家なのだと思った。

AlphaesetO@AlphaesetO

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