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を吸いに出ていった。 しかし後半はグッと良かった。ドラマが生き生きと動き出した。 ボクの演出は、赤テントや唐組よりケレン味がなく、挿入曲で煽るようなこともなく、できるだけ台詞でドラマを作くろうとするものだった。また外部のプロダクションに向けて書かれた「秘密の花園」はそのように書かれ
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てもいると思ったのだ。 通しが終わった後の唐さんはまたしても少年のようにニコニコしていた。 その表情だけで「ああ悪くなかったんだ」とボクは思った。 唐さんはたった一言、ただもうじっと僕の目を見て、ラストのいちよ（ヒロイン）のもう無い左手の薬指の、白い手袋に嵌め込まれた指輪、それが――
