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明治の「煩悶青年」というと、「巌頭之感」を残して華厳滝に身を投げた藤村操は有名だが、1906年に自殺した山陽高等女学校生の松岡千代はあまり知られていないんじゃなかろうか。「煩悶」していたのは男子だけではない。
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でも、当時は松岡の自殺が報道されて「男女青年」の「煩悶」が語られるようになったものの、雑誌メディアで松岡の自殺それ自体が扱われることはほとんどなく、「男女青年の煩悶」が論じられる場合でも、武士道の奨励など男子のみを念頭に置いた対策が説かれる場合がほとんどだったという。