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宮谷一彦『孔雀風琴〈第一部〉』(けいせい出版、1983年)を読む。宮谷の殆どバンドデシネ級の圧倒的画力を堪能できる超大判で、あとがきにもあるように塚本邦雄のバロック美学をマンガに結晶化させている。解説は『刺青・性・死』の松田修で、「芸術家には変化はあるが進化はない」は卓見だと思う。 pic.twitter.com/uupufVfUel
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『孔雀風琴』は、塚本邦雄が「ご機嫌よう、漫画君」(『断言微笑』所収)で宮谷一彦を(皮肉まじりだが)「例外的な天才」と評したことへの返礼かと。『性紀末伏魔考』の画風に触れて「古沢岩美に飽き、バイロスを通り抜け、ロップスあたりに惹かれてゐたのかもしれぬ」と評した塚本の審美眼は面白い pic.twitter.com/RYLC97ceq1