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この日のために設えた寝室に到着すると、退治人は軽く周囲を見渡した。既に朽ちるためだけの城であり、この部屋も未来はさして変わらない。その老朽に退治人は僅かに気に入らぬように目を細めたが、それ以上は言わなかった。そのまま示された天蓋付の寝台に、そ。と、これも酷く柔らかく彼を横たえる。

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吸血鬼を見。そして、そうっと。これもまた、壊れ物にでも触れるかのように指先で額に触れる。その眼差しは彼の提案とこれからの行為に、まったく相反したもののようにさえ思えたが…私には、関係のないことだった。退治人はそのままぎしりと寝台を軋ませ下りると、彼の希望通りに一部始終を見届ける

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