ポスト

神社の縁側で休憩した。 人の足で削れてしまった縁板から節が飛び出ていた。 山仕事の合間にこの縁側に腰掛けた女房たちの笑い声が聞こえたような気がした。 山から靄が迫ってきている。 何もない。 雨と、樹々と、靄と。 そのほかは何もない。 2010年 白い系譜シリーズより 抜粋

メニューを開く

かつみづき@reeartkats

人気ポスト

もっと見る
Yahoo!リアルタイム検索アプリ