昨日の当直でまさにそんなかんじでした。 自分は整形外科医ですが、圧迫骨折、急性腰痛は悩みます。総合病院の整形外科は年中満床です、他科のベッドを使わせていただくこともしょっちゅうあります。そうなるとやはり手術適応がないとなかなかベッドを占領したくない気持ちがあります。

週末だけ入院したとして、すぐに入れる施設はほぼ無いのはご存知？ 特に介護保険認定がされて無いか、要支援等であったら、申請からで最短数週間かかる事が多い。 そこで直ぐに入院とかさせる医者に限って、高齢者の無駄な医療を批判したりするけど、その入院が胃瘻とかでの延命の入り口。

受ける病院の性質によりますかね。 この場合、医療よりも福祉、介護その他の不足により在宅で診られないので。 手術など急性期の治療が終わったら転院、という病院だとそもそも受けても何もすることが無い。 地域包括も、自宅に帰れない患者だと思うと受けにくい時がある。

できれば入院させていて、ほしいですが、医療からしたら、自宅へ戻しますよね…

以前働いてた個人病院はMRIやレントゲン検査撮影してフィットケアスパイン若しくは胴ギプス巻いて家に帰します 今働いてる病院は安静MAXベルトして採型してからダーメンコルセット作成 キツイとか言って外す方が半分以上... 医療費の無駄じゃなかろうか

私の担当した方は、入院にはならず自宅に帰りましたが、起き上がれず食事量も減ったため小多機で2週間連泊しました。お家にあったコルセット着用、訪問看護のリハ職の評価をしてもらい、リハメニューを作ってもらいできる時にやる感じで過ごしていただきました。

オンコールの整形の先生は患者を取りたくない事情があるんでしょうかね。長期間入院で寝かすのは確かに宜しくありません。 しかし認知症が進行しないよう、なるべく短期入院でADL上げて帰して、外来で骨粗鬆症治療と併せて診ていくのが本道だと私は思いますがね。

週明けに胴ギプスまいて、コルセット完成するまでの少なくとも10日程度は入院です。 ギプスまいてすぐにリハビリ開始して肺炎予防。 連携室が介護保険申請等、退院先の提案と支援を行うケースもあります。 自宅、老健、地ケアというところですが、まれに嚥下困難や排尿障害となってニッチモサッチモ…

今回の診療報酬改定で下り搬送が評価されるようになりました。 治療方針が決まれば下り搬送を利用するのも悪くないと思います。

オペ適応ないことの言質をとって、自分主治医で入院させて、転院調整まで済ませれば良いのでは？ 整形外科に頼もうとするからこじれるのでは？