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16 暁にほのかに光る充電器、蛍光塗料の時計盤、君。着古した君の白Tシャツはほの明るい膜として君を包む。薄白い首筋の淡くぼんやりと花明りめいて甘やかに香る。「何時?」「4時43分」春暁に背中から抱く君の生ぬるさ。白くなりゆく春の底にふたりきり、目映い光に引き裂かれるまで。

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よる🌜@yoru_concrete

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17 今夜は星降り、お出かけのふり。大きなリュックで、ちょっとそこまで。甘いはきらめき、遠いかがやき、お砂糖とシロップ、氷の実。色漬けには青天。冷やして詰めて、敷きつめて、3つの月夜、寝かしておくの。たくさん、たくさん、仕込んでおくの。秘密のお菓子は季間限定。さあ、次の息をつく。

よる🌜@yoru_concrete

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