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父水 鬼を抱き上げた時からじわじわ記憶が戻っている水。墓場から鬼を連れ帰る道すがら出会った目玉が廃寺にいた大男だとは気付けてもそれが父だとは気付けず、目玉や親父さんと呼んで過ごしているうちに漸くこの小さな存在が父の成れの果てなのだと気付く。その頃には記憶もだいぶ戻って、

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伊瀬@isenoji

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酒を飲み交わしたあの村のあの墓場で教えられた愛が、父に向いている事にも気付いてしまった。 その日もいつもの様に鬼を寝かしつけてから、二人でのんびり酒を飲み交わしていた。鬼を拾ってから数ヶ月。すっかり暖かくなって、外では蛙が大合唱。それを肴に1口含んだ酒が、喉の奥を更に熱くした。

伊瀬@isenoji

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