ポスト

または仕事へ向かう明け方の海辺の小さな町で、民家などないはずの方角から歩いてくる娘の髪は朝靄に溶け込むような白銀、「あの……駅はどちらに行けば」と問いかける声も儚くて、この世のものとも思われぬ……という狭霧と「俺」の秘密の逃避行を……

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