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……紀氏一門からも豊城その異母兄夏井らの連累者を出して、能吏の聞こえ高かった紀夏井までが流罪にあって、古名族紀氏は、同じく古来の名門大伴氏とともに、再び政官界の上層部へ顔を見せることはなくなった。
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……この事変の後、紀氏で、四位・五位に進む者さえ稀れになった。紀氏歌人の目立ちはじめる年代と、紀氏が氏族として打撃を受けた時期とが一致する。平安初期の漢詩文全盛の後を承けて、再び和歌が盛んになったについては、いろいろな要因が考えられるが、
……紀氏一門からも豊城その異母兄夏井らの連累者を出して、能吏の聞こえ高かった紀夏井までが流罪にあって、古名族紀氏は、同じく古来の名門大伴氏とともに、再び政官界の上層部へ顔を見せることはなくなった。
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