ポスト

交わしてきたキスをしながら洋の大きな掌がミッチの指先から手の甲、二の腕、肩、背中とゆっくり優しく撫でいく内にどんどん緊張していく。とさっ、視界がひっくり返って見えた一瞬の天井を遮るように洋の顔が覗く。知ってるはずなのに知らない顔。「ミツイさん、いい?」聞かれて頷くだけなのにそれが

メニューを開く

みんなのコメント

メニューを開く

出来ない。声を出そうとしたら喉の奥が震えてひゅっと音が鳴った。「っ……こわい、かも、」ぼろっと溢れた涙に洋が優しく微笑む。知ってる表情に安堵したらますます涙が出てきて、ごめんと謝る前に抱き締められた。「素直に言ってくれて嬉しい。ありがとね」身体より心が近付いた、そんな初夜もある。

人気ポスト

もっと見る
Yahoo!リアルタイム検索アプリ