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元を正せば、秩序が秩序なき世界にそれをもたらすことを本意に承認し執行したことの魂胆にもどこかに「好き」はあったはずなのだが、エナの場合はその原動力が支配欲と説明づけられている。欲には必ず「好き」があって色と意味が伴いそれが種たる混沌となって宇宙ができる。「エナは何が好きだった?」

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新戸慧(Key Nito)@key_gor

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超常的な長者は往々にして少なくとも脚本の中では、原初の単純明快な自身の動機が忘れ去られてしまう。そうなればもはや傀儡使いが傀儡と変わらなくなってしまう。そうして本義を失った世界が緩やかに崩壊へ向かっていく。「何が好きだったか」この問いに答えられないというたった一つの綻びだけでも。

新戸慧(Key Nito)@key_gor

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