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でも、何冊かある仕掛け絵本は幼い参謀くんにとってはとっておきの宝物だった。 さて、そんなことすらすっかり忘れていたロ、ヨさんがニャちゃんに読み聞かせしているのを見て仕掛け絵本のことを思い出す。すっかり忘れていたのに、思い出せばあれがこれがそれだと芋ずる式に記憶がよみがえる。
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仕事帰りに覗いた本屋で仕掛け絵本も見つけてしまえば、さあどうだ。後はもう買って帰るしかない。仕掛け絵本を買って帰れば、ニャちゃんは大喜びだった。若葉の様な緑の瞳をどんな星よりも燦々と煌々と輝かせて、頬をリンゴの色に染めてページをめくっていく。お城が浮かび上がる。