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政治学者の岩田温氏が昭和の日の産経1面月曜コラムで「最も空疎に感じた」現憲法の条文として21条を挙げていたが、同感である。GHQは終戦後の占領期、半ば強制的に押し付けた憲法には「検閲は、これはしてはならない」という条文を盛り込みながら、我が国の出版物に対する検閲を周到綿密に行っていた。
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昨年1月27日産経の平川祐弘氏の「正論」も衝撃的だった。平川氏は英文学者中野好夫や劇作家木下順二が戦前と戦後で小泉八雲の評価を劇的に変更した事実を論証しつつ木下氏が中野氏の紹介で戦後GHQの検閲官として勤務していた事実を挙げ、憲法21条に違反しながら「検閲する自分を正当化した」と嘆いた。
