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寝小便を垂れていた子供の頃を思い出す。同年代の子供らはとっくに卒業していることで、よくないことで、恥ずかしいことで、自分でも止めたい、止めようと思っているのに、止まらなくて。朝が来るたび、ひんやりと濡れた布団で目が覚めて、ああ、またやってしまったと、ぐずぐず寝床で泣いていた。

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姉の乙女は、容赦がなかった。泣いている弟の姿を見ると、何が起きたのかを一瞬で察し、布団を引っぺがし、盥に湯を張り、濡らして絞った手拭いで身を清めるよう言い置いて、自分はざぶざぶと布団を洗った。そして、のろのろと体を拭いた龍馬が着替えて庭に出る頃には、お天道の下、染みの消えない

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