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久々に『ノルウェイの森』を部分的に精読したのですが、この小説の魅力のひとつは、登場人物がリアリティを強固に確立していることで、それぞれの内面に関しては書き手にさえまったく分からないだろうということ。
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たとえば、レイコがワタナベに語る話はたぶん嘘なんではないかしら?レイコが爆発した理由は、社会的制約の中で抑えることが難しい自らの在り方であり、あのエピソードはそれにかたちを与えて解決するために生み出した妄想かもしれないなあと。直子がいるところではこの話はしないし。