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「mzkや、旨い肴が手に入ったぞ」 と引き戸を開けてくれたので、髪を伸ばして簀巻きにしてもらい、ベッドに戻して貰った。 「痴呆、というやつじゃよ」 炙ったエイヒレを噛みながら、父はなんてことないかのように言った。 「ちほう、ですか」 「そうじゃ。人間が歳を取るとかかる病気じゃ。会社を辞め

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てから、物忘れなんかが酷くなったじゃろう。そうか、記憶まで昔に」 僕は無意識に左肩を撫でた。 「……mzkに殴られたか?」 「え?あ、いいえ。踏ん張れなかっただけで。痛くないですし」 「ふむ………」 けれど、思ったより強い力だったなァ、と思い出した。水の肩を抱いて起き上がらせた時の、

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