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る、と褒めてくれたので少し嬉しかった。 私は、私もそれこそこの地に流れ着いた人間だった。二、三年前に海岸に打ち上げられた私を拾ったのは朝の散歩に出ていた和尚と今は別の寺へ出ている兄弟子だった。海岸にそうしてどざえもんが流れ着くのはそれほど珍しい話ではなく、私も和尚と兄弟子によって

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弔われるところ、かすかに息をしているのを兄弟子が気づいて看病してくれて、今に至る。それ以前のことは何も思い出せないし、何よりも声が出なかった。和尚は周囲の人間の追求や好奇心を受け流すため、表向きには私のことを戦争孤児だと説明している。

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